masuma
Japan
 
 
だいたいのゲームは好き:rbrb3:
Review Showcase
33 Hours played
全√クリアしてからのレビュー。
ストーリーネタバレなし(たぶん)。

良い点
  • BGM
  • 細部まで作りこまれたゲーム内演出

悪い点
  • テンポ
  • システム

ある山を登っていた主人公。ツタに足を引っかけてしまい、底の深い穴に落ちてしまう。穴の底はモンスターたちの住処。主人公は地上に戻ることを目的に、戻る方法を知っている地底の国の王に会いに行くというストーリー。
モンスターたちは主人公にとてもフレンドリーで、戦闘のことをモンスターたちは遊んでいるつもりらしい。そんなモンスターたちをプレイヤーは殺すことも見逃すこともできる。

BGM
エリアごとに大元となる曲があり、ステージボス曲とイベント曲はそのアレンジとなっている。一部ボス戦はサビ開始と同時に大技を使ってきて盛り上がる演出となっている。一つ一つが完成されており、ちょっと懐かしい曲調となっている。youtubeで「undertale 曲」と調べて試しに聴いてみるといい曲が見つかるかも。ただしコメント欄は見ない方がいい。(ネタバレもそうだがもっと別の意味で)

ゲーム内演出
例えば、よくあるRPGと同じく、村に住んでいるモンスターとの会話や看板等が楽しめる。この部分はやけに凝っていて、「初めて来たとき」「エリアクリア後」「ゲームクリア後」で最低3パターンも用意されている。さらには、「○○という敵を倒した場合」「△△という行動をした場合」などの場合分けもされており、しかもすべてが日本語化されている。インディーズゲームとしては珍しいだろう。他にも、期間限定のイベントやメインキャラクターの裏話も非常に凝っている。

テンポ
非常に悪い。特にマップ構成。敵は一切登場せず、そのうえイベントすらないマップがいくつかある。また、そのようなマップに限って無駄に広くかつ一本道なためストレスがたまり、主人公の足の遅さがそれに拍車をかけている。なぜあるのかわからないイベントやマップもあり、水増し感がぬぐえない(今後一切登場しないキャラクターの紹介や、5マスくらい空いた向こう岸に渡るだけなのにやけに時間を費やすショートカット等)。
RPGらしく、町と町をすぐに移動する手段も存在する。しかし町の中の特定の場所でしかその手段は使えず、しかもなぜか毎回会話シーンが発生。ロード時間をごまかすためだろうが、にしても長い。
すべての会話シーンは若干の早送りはできるがスキップはできない。すべてのボス戦は前座に会話シーンがあるが、一度聞いてもスキップできない。すなわち、ボス戦でゲームオーバーになっても、少しだけ短くなった似たような会話をもう一度聞くことになる。ゲームオーバー時にもいちいち謎の人物との会話が入り、初見殺しの技を連発する敵との相性はかなり悪い。

システム
「RPG」と聞いたら『ドラゴンクエスト』のようなゲームシステムを思い浮かべると思うが、全く違う(ゲームのレビューで他のゲームの名前を出すのもどうかと思う)。RPGゲームを遊びたい人は買うことをお勧めしない。コマンドターン制というよりむしろシューティング制のほうが強い。かと思うと急に完全コマンド制になったり、コマンドなしの完全シューティングになったりと一貫性がない。
敵との戦闘が度々あるが、戦闘のメリットはほとんどない。通常プレイでは経験値はほとんど飾りで、お金稼ぎ目的以外で戦う気にならない。コンセプトにある通り、戦ってもいいし戦わなくてもいいという『metal gear solid』や『Dishonored』のようなシステムである。『戦う』プレイングだとお金は有り余るので戦う意味はなく、『戦わない』プレイングだとそもそも戦闘したくないので戦闘の存在の意味がない。
前記のゲームはシンボルエンカウント制(敵が見えているので意図して戦闘を裂けることができる)であるが、このゲームではランダムエンカウント制(マップを歩いているといきなり戦闘が始まる)なので戦闘は避けられない。
したがって「RPG」と聞いてドラクエのようなゲームを考えている人にはあまりお勧めしない。しかしながら、本来の意味での「ロールプレイングゲーム」が遊びたい人にとっては、上記の「ゲーム内演出」で述べたような特徴から、とてもおすすめのゲームである。


まとめ
正直ここまで読んでいる人はいないと思いますが、一応まとめ。まぁ、金額分は楽しめた。steamのレビューやyoutubeでのコメントを見てみると、サクラを疑うほどやけに評価が高くて気になったので買ってみました。他の方のレビューのように世の中の見かたが変わったりこのゲームをやらなかったら人生損してたという思いをしたりはしませんでした。
他のゲームに例えると、DDLCや二ノ国のような一風変わった雰囲気のゲームという感じでした。発想自体は素晴らしいと思うが、RPGツクールで中高生が、中高生を対象に作ったゲームという雰囲気。youtubeのコメントを見るとそんな感じがする。
あとゲームの製作者が犬派なので不評に(暴挙)。いや冗談ですよ。
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