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Posted: 1 Nov, 2022 @ 1:37pm
Updated: 6 Nov, 2022 @ 11:03am

全クリ済みです※後日実績全解除したので最下に追記
本作のネタバレにはプレイへの影響は無いとは思いますが、ネタバレあります
ゲームの雰囲気はほぼブラッドボーン、戦闘はSEKIROをベースに色々混ぜたような感じ
SEKIROが好きなコアゲーマーにはおすすめです

戦闘面の評価点
スタミナの概念は無く、敵の攻撃は弾きやステップ回避で対応
弾きは決まれば相手のゲージ(体力みたいなもの)を削れるので強力ですが、判定が一瞬なのでかなりシビア(判定を緩くするスキルもありますが、体力の削り値が落ちるので微妙)
ただ何度も戦っている内に敵の攻撃タイミングは自然に体が覚えてくれるので、慣れれば全ての攻撃を弾けるようになります。爽快感は抜群です
弾きが決まれば決まるほど体力をガンガン削ってくれるので短時間で敵を倒せるようになります
難しいと感じる場合は最初は分かりやすい連携の締めに合わせるくらいで良いと思います。回避だけでも何とかクリアは出来るかと

スキルで防御も一応使えるようになりますが、わざわざこれにスキルポイントを割くほどの性能では無かったです

攻撃はR1の剣で白ゲージを削ると緑ゲージが出てくるので、それをR2の爪で削るのが基本
白ゲージは爪では全くと言っていいほど削れず、緑ゲージは剣でも削れますが効率が悪いので爪を使う
これが分かってないと敵が非常に硬く感じます。たまにレビューで敵が固いと言われる方がいますが、ちゃんと理解していれば個人的にはそこまで時間はかからないかなと思いました。弾きや疫術を使えば更に速攻で倒せます

疫術というデフォルトの剣、爪以外にも特殊な武器による攻撃を2つまで設定でき、個性豊かです
対応したアイテムを集める事で疫術のレベルも上がり性能も上がります。一定以上のレベルになるとボタン2回押しで性能が変わりより多様な動きが出来るようになります
気力を消費しますが敵を攻撃するなり何なりで回復します。非常に強く格好良く、これの使い方でゲームの評価が変わるとすら思います
攻略は見ていないのでどれが最強などかは知りませんが、槌がアーマー付きで白、緑ゲージを一気に削るので便利でした。ただ発生が遅いので動きがすばしっこい敵には白ゲージを大きく削る槍や、先端当てで飛び込み攻撃に派生する鞭がスタイリッシュで楽しかったです。まだ他の武器はあまり使っていないのでそれも楽しみ
※追記
色々使ってみましたが弓を最大強化すると相当強いです
発生も早く射程距離も長い、白ゲージは勿論緑ゲージもそこそこ削ってくれる、気力消費も少なくコスパが良い、リキャストの時間も短くすぐ再使用可能になる、弾速も早いと至れり尽くせりです
どうしても勝てない相手がいるならおすすめです(ウルドという高速ステップしまくるボスには不得手かも)

R2溜めで敵の武器に対応した、一度使用したら無くなる疫術を取得出来ます
これで疑似的に最大3つの疫術を使い分け出来ます

L2の羽で敵の緑に光った後の強力な攻撃を止められます
ただ自分はスキルにて前ステップ避けで空中攻撃に繋げる方法もあり、あまり使いませんでした
一定時間敵に攻撃出来ないと折角削った緑ゲージが回復してしまうので、それを止める為に使う程度でした

回復薬にも3種類あり、それぞれ専用のアイテムを消費する事で性能が上がります
おすすめは最初の回復薬に全部強化アイテムを突っ込む事。結論他の回復薬は使いませんでした
調合薬という概念もあり、薬の性能も変わりますが特に意識しなくても大丈夫
一応バフ特化にすれば敵を倒すにあたって時短になります

レベルは攻撃と体力と気力の3つの項目の何れかを上げる事になりますが、万遍なく上げれば良いです
クリア時30半ばくらいでした
レベル振りをリセット出来るシステムもあるので万が一の時も安心です(余程偏った振り方をしない限り使う事は無いと思います)
またレベルを上げる事で技能というスキルポイントのようなものが上がり、それを欲しいスキルに割り振る事が出来ます
簡単に付け外し出来るので色々試せるのは有難い。ただ途中でレベルを上げても技能が上がらなくなりました
限りあるリソースの中から選んでねという事なのでしょうが、個人的には全てのスキルを同時につけたかったので少し残念

敵は総じてアーマーのようなものが常時付与されており、恐らく敵個別にアーマー値が一定分ありそれを攻撃して削って0にすれば怯む、という感じかと思います。ただ雑魚敵は怯みやすいですが、少し上位の敵になるとあまり怯みは期待できなくなります。ボスはより一層怯みません
このゲームの基本は攻撃しつつも相手の注視し、相手が攻撃しそうだと思ったらすぐに攻撃の手を止めステップなり弾きなり準備して対応、再度攻撃の繰り返しです
レビューを見る限り、敵のアーマーを不満の理由に挙げる方もいてそれが合わない人もいる可能性はあります
ただ主人公の性能が高く、硬直もそれほどなく攻撃から回避行動に転じられますし、基本は怯ませるのではなく避けて攻撃し直すが開発者が望んだ戦闘なのかなと個人的に解釈しました。自分には納得いくものだったので良かったです
一応、一部の疫術で無理矢理怯ませたりダウンを奪う事も出来ます

その他においては、SEやエフェクトも爽快感を出そうと凝っているのは感じました。一部の強敵には止め演出もあり派手になっています
ソウルライクのタグこそ付いてはいますが、総じて小気味よく素早くスタイリッシュに動いてくれます
エルデンリングやダクソより遥かにキビキビと動けるので、ソウルシリーズの主人公の動きの重さが嫌だった人にはこちらの方が向いていると思います
マルチが無い所や上記からやはりSEKIROが好きな人には合いそうな感じがしました

ストーリー、翻訳等
ストーリーもブラッドボーンのような感じです
海外産のゲームですが日本語にも対応しており、偶に漢字の使い方がおかしい箇所がありましたが言い回しも違和感はそれほどありません
ただ梯子を下る時に「登る」と出るのは気になりました

ステージの至る所に文書がありそれを拾い集める事でストーリーを解釈していく感じになります(ただしここは個人的にあまり好きではありません。理由は後述)
割とあっさりしている所も本家と同じです。多分一か月くらいしたら覚えていないと思います
ダクソでいう火防女ポジのアイセミーというキャラがいますが、ダクソ1と同じくらい空気ですしアセット丸出しの見た目なのでかわいくはありません

その他色々
ボスは約7体。内2体はギミックボス
個人的にラスボスより強いと感じたボスもいますがレベルを上げて、動きを把握して慎重に対応する事を心がければ何とかなります
慣れればSEKIROより簡単に感じました

音楽は正直印象には残りませんでした。雰囲気を害するようなものでは無いので特に問題無し

ステージは実質3つ。結構入り組んでおり一方通行の扉を裏側から開けたり梯子を下ろしたりする事でショートカットがある所も結構あります。限られたリソースの中で何とかしようとしたのが伺えます
強敵から有用なアイテムや、ステージによってはキーアイテムが落ちるので敵は無視せずに戦った方が良い
それぞれ初回クリア後にサブミッションが追加され、クリア済みのステージをまた攻略する事になります
開始地点が違ったり初回の時には入れなかった場所に入れるようになったりと工夫を凝らし、マンネリしないようにという意図を感じます
本作にはジャンプが無く、最初はどうかなと思いましたがあればステージが複雑化するのでやむを得ないかなと

敵の種類の少なさやボス数、ステージ数に関しては少人数で開発したインディーズゲームで2000円台のロープライスだと考えれば及第点です。意味も無く広く、探索のし甲斐もなく移動にやたら時間がかかるだけのフィールドになるくらいなら狭いステージの方が個人的には良いです

個人的に気になった所
・ステージにある文書
数が多過ぎかつ散らばりすぎ、そして一つの文書に対して情報の数が少なすぎ
探索させたいという意図なのは分かりますが、大体2~3行程度のものが多過ぎです
ゲームにこういう事を言うのはアレですが、普通メモにしてももっと何かしら書くだろと

・ダッシュが遅い
通常の移動からL3を一度押し込むとダッシュに変わりますが、速度が大して変わらない
一度でも攻撃や別の動作を挟むと通常の移動に戻る関係で、一々L3を押し込むのは面倒なのでまあ今のままでもいいかな

・ステージで迷いやすい
ステージで使われている素材がかなり限られており景色も似たり寄ったりなので、ここどこだっけ?となりやすい
マップが欲しいとまでは言いませんが、もう少し目印らしきものは欲しかったかも
一度来たかどうか分からない事が度々ありました

・同ステージ中に休憩箇所が複数あるが、その箇所同士のトラベルが出来ない
休息やレベル上げ等、完全にダクソでいう篝火まんまです
ブラボやSEKIROは拠点間の移動が可能ですが、本作にはそれがありません
また一度でもそのステージを離れるとその休憩箇所を調べたかどうかは初期化され、また一からスタートになります(解錠した扉はちゃんと開いたまま)
サブクエストでも別ステージ扱いになるので当然最初からです
まあステージに一旦入ったらクリアするまで出る意味が無いので問題とまでは言いませんが、ちょっと驚きました
ボスと戦いたい時にすぐ戦えないのは残念です

・2週目以降が無い
敵の攻撃力や体力、ルーチンなどに変化を付けたものが欲しかったです

総評
この値段であれば充分のクオリティ、良いゲームです
SEKIROを挫折した人でも何とかなりそうに感じるくらいの難易度です
戦闘が楽しいのでゲーム自体苦にならず、ボスもやられている内に段々ここで欲張ってはいけないポイントなどが自然と分かってくるのでこれも良かったです
本作のデベロッパーの次回作があれば是非買いたいなと思いました

※追記(実績関連)
樽を1000個壊せは、初見でくまなく探索していれば結構壊している筈
自分の場合は851個壊しており、達成は容易でした
これもググれば効率の良いやり方があります

レベル50上限はラスボスを周回するのは一番効率が良いが、全ての疫術を最大までレベル上げしようと思うと必然的に他のボスも最低6回周回する必要があり、意識せずとも達成出来ます
疫術のトロフィーはどれか1つだけで良いので、他の疫術に興味が無い方はラスボス周回が効率良いです

薬草ドロップは運が悪い場合はクリアしても漏れがあるので、攻略サイトで対象の敵を探して只管周回するしかありません。ものによってはかなり確率が低いので根気よくやりましょう

このゲームの実績最難関は間違いなくチュートリアルのヴァーグ(デカい騎士)を撃破する、かと思われます(本来は負けイベ)
大体のゲームは二週目(強くてニューゲーム)がありそこでならゴリ押しで何とかなりますが、このゲームには二週目は無く、一週目で全くの無強化で挑まなければならないので相手の動きを把握し的確に動かないとまず勝てません
また負けると再戦は不可能で、またニューゲームからを選ばなければなりません。これが手間というか面倒で、チュートリアルで一々説明が入り、敵も鍵を手に入れる為2体は無視出来ず倒さなければなりません。要はヴァーグと戦えるまで2分後半くらい時間を取られるので集中しましょう
ヴァーグ自体は相当強いですが弾きを意識すれば白ゲージはどんどん削れますし、回数を重ねれば何とかなる絶妙な難易度になっています。この辺の調整も見事だと思いました
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